ただいま帰りました

正確には、8日に帰ってきました。
 
う〜ん、最後のマディソン、とてつもなく盛り上がりました。
もう、盛り上がりすぎて何度か泣きました。
知らない人ばっかりのレースなのに、感受性が豊かすぎて、あの子もあの子もよく頑張っている…。みたいな感じになってしまった。
 
感動したのは主にウィギンスさんのせいなんですけれども。
あんなに楽しそうに走って、あんなに純粋に喜びを爆発させてるウィギンスさん初めて見たのでついつい泣いてしまった。
これまでもカヴとレースを走ったりして笑ってたことはあったけれど、あんなに真っ直ぐな笑顔をみせるんもんだから。
 
以下、メモを見ながらマディソン振り返りです。
 
まずスタート直後にフランスが出る。行かせちゃいかんぞ〜!と隣の英国人。
(私はゼッケンちゃんと着いてるのかこの人…と思っていました。)
集団を引っ張るのはニュージーランド。相変わらず人体模型なデンマーク
 
とにかく、そこそこの数のペアが走ってるので交代が恐ろしい。暗黙のルール的なアレで、前の走者が交代に入る時は後ろを走ってる人は上にあがるじゃないですか。
もう、グインッて上がるもんだからそのたびに前のおばちゃんと私はヒィヒィ言ってました。
192 laps to goでフランスがゲインラップをして、そのあとはスプリントポイントを集団が取る。
170 laps to go スイスとコロンビアがラップしてフランスに並ぶ。カヴさんのハンドルかっこいいなぁ。ちなみに彼の自転車にはオンボードカメラが搭載されていたようです。
イタリア、ウクライナ、ウィゴ、オーストラリアの順でスプリントポイント。もう、とにかくウィゴ・カヴが走るとなんでも歓声がすごい。何もしてなくても歓声。
 
あと、ウィギンスさんすごいのは、ニコニコしながら走るもんだから、こっちも楽しいし、あと変な貫禄というかオーラがあって息止まる。
 
147 laps to go ガヴィリアがベルギーにハスって?落車。痛くない痛くない!大丈夫か!大丈夫!(謎の親心)
ここで謎のメモ「とまべんじゃみんわろてる」…。わろてたらしいです。
 
ここからはもう、カヴ速いとか、ウィゴ走ると歓声がすごいとかしか書いてない…。
一度スペインの交代の時にヒィってなったのあったね。
 
残り50周を切ったらちょっと集団が緩んで、そこから残り30周くらいからイギリスとスペインがラップを狙いに行った。
ずっとニコニコしてて、狙い通りの展開でさぞかし楽しかろう…と思いながらも血の気がひくくらいの素晴らしいレース。
スプリントポイントを取ってからラップを決めて英国がラップ数でもポイントでも1位に。10周付近でカヴさんが落車。痛くない痛くない!ウィゴが「長くない?俺長くない?」みたいになってましたね。嘘です。
 
イギリス1位、フランス2位、スペイン3位。素晴らしかった。
こんなに素晴らしいものなのかマディソン。
それくらい最高のレースで世界選手権は締めくくられました。
 
人生初の海外ベロドローム
クリテのスピード感もすごかったけれど、トラックはもっともっとすごい。
 
今回の世界選手権、ホスピタリティシートを作ったりしてインフィールドにおけるピットの面積は狭くなった。
だから、ローラーとかをトイレとかへの通路に置いてウォームアップをしたりクールダウンをしている選手が居たように見えました。
ホスピタリティシートがどれだけの売り上げに貢献してるのか、どれだけ捌けたのかのは詳細を知らないので曖昧なことしか言えないけれど。
それでも、あの取り組みは良かったと思うし、席数の見直しとか、いろいろな方法でいい形に持っていけるのかなと感じたり。
 
もう1つ気になったのは、基本的に飲食物の持ち込みが禁止?で、トラブルが起きてるのも目撃したり。
もちろんベロドローム内でもアルコール類をはじめとしたドリンクや、フードは売っているけれどイベント価格。持ち込みたい気持ちもよく分かる。何の理由で持ち込み禁止にしているのかを明確にしてなかったのかな、と。私は基本的に何も持ち込んでなかったので関係なかったのだけれど。ビールはうまい。スタックカップもいいアイディア。
 
ボランティアの人たちも楽しそうだったし、丁寧だった。審判もビシっときまってたし、さすがオリンピックをやっただけあるなとしみじみ。
 
日本が2020年伊豆でオリンピック・トラック競技を開催するにあたり改善しなければいけないことやモノは沢山あると思う。絶対に失敗はできないし、重要なターニングポイントになるのは間違いない。
じゃあそのために今から何をしなければいけないのか。
今回の直前の派遣中止からも分かるように、根本的に改革しなければいけないところがあるんじゃないかなと疑問に思ったりもする。
 
 
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帰国当日、オーストラリアに旅立つ三人を見送ってきた。
大学在学時に行く海外遠征が少ないなぁと、年4,5回海外遠征に行くチャンスがあった私は感じていたのだけれど、行く子は行くんだな、と。
もちろん、数は少ないだろうけど、行くのと行かないのでは天と地くらいの差がある。
成田空港で、一人異様な格好してるのを見つけたときは(彼にとっては標準装備なのだけれど)ちょっと心配になったけれど、どこに行くにも自分のルーティーンを変えないのは大事なことだと思う。
オーストラリアに向かう後輩二人は、どちらもトラック競技で良い成績を残してるし、一人は考える力と感性がピカイチ、一人は笑顔とマイペースがピカイチなので帰ってきた時どういう風に変わってるかが楽しみ。
引率でいった同期も、もちろんオーストラリア行きたいという気持ちもあっただろうけれど、少なからずこの文化を定着させたいという気持ちがあったのではないかな、と思う。(希望的観測)
 
自分自身が海外に行くことで、考えが変わったり刺激を受けた人の「海外は一度は行った方が良い」という言葉には説得力があるし、それはなんとなく「海外に行ってみたい」ひとの背中を押すことになると思う。
なんとなくで行くな!とかいう人もいるけれど、入り口はなんでもいいのかなと思ったり。
だって、実際海外に行っても自分の内的な面は変わってなくて、外的な面が変わっただけだし、しかもそれは一瞬。それをどう自分の内側を変えるツールにするかがその人の腕の見せ所なわけで。
 
だから、帰ってきてからの方が楽しみだったりする。
 
もちろん、ベンディゴでの楽しそうな彼らを見ているのも楽しいのだけれど!
 
目下、私はアルバイト探しをしなければ生活できなくなるので必死です…。卒業するまではとりあえず大丈夫かな…。
 
次のレースは学連は3/13外苑クリテリウム、実業団は3/20宇都宮クリテリウムです。
これが終わったら全日本トラックまで少し間が空くかな。